M65フィールドジャケットの歴史や感想、サイズについて
M65フィールドジャケットの魅力
冬はお気に入りのコートを着てぬくぬくと出かけたいものです。しかし機能的でかっこいいコートはけっこう高い!コートに3万も4万も出せるか、という貧乏さんは見逃せないのが軍用の防寒着。
軍用コートやミリタリージャケットは新品・中古に関わらず、希少品でなければだいたい安いものです。大量に低コストで作られてるから安いのでしょうか。私のM65は、新品[ライナー無し]6800円で買えました。
【2016年追記】 私が購入した2000年頃は安く入手できましたが、近年は数が少なくなり値段が上がっているようです。
マニアック! M65の歴史
M1965フィールドジャケット(以下M65)は、その名の通り1965年にアメリカ軍が採用したもの。優れた機能性とデザインで、フィールドジャケットの傑作と言われ、現在でも世界の軍隊はもちろん、民間人のファッションアイテムとして愛されてます。
それまでの軍用防寒着といえば、色々工夫はしてあるものの、ゴツくて重く動きにくい重衣料。しかし60年代になると、ナイロンやマジックテープ等の新素材が登場します。M65は、古いコートのノウハウを生かしつつ、新素材を取り入れて新たに開発されたのです。
M65は、機能性はもちろん、デザインも高く評価されています。M65をベースにファッションアイテムとしてデザインされた高価なコートがたくさんあるほど。絶妙なフィット感によって生み出される体のシルエットが、立体的でかっこいいからだろうか。
タクシードライバーとM65
M65を一般の人たちに知らしめたのは、マーティンスコセッシ監督の映画「タクシードライバー」。主演のロバートデニーロが演じる、プッツンきた男が着ていた事で有名です(右イラスト)。怪しすぎる。
そして、有名と言えばビン○ディン(←怖いので伏せ字)。9.11テロの犯行声明の時、M65の迷彩柄を着ていた事で有名。アメリカの敵が、アメリカの傑作フィールドジャケットを着ていたとは、なんとも皮肉・・・。
M65のサイズについて
ミリタリー放出品の店などで手に入る実物のM65はUSサイズなのでかなり大きめです。私は175cmでかなり細めですが、XSがピッタリでした。ファッション向けにリメイクされたものはその限りではないので、商品説明のサイズ表記をよく確認してください。
>>アルファインダストリーズ製も実用的
※サイズに関する追加情報 (BBSに書き込んでいただきました)
実物のM65は、USサイズなので日本式表示よりも1ランク大きいのですが、身長よりも胸囲が基準になっているそうです。ピッタリサイズを選んで、今風にタイトに着こなす場合、ライナーをつけたりセーターを着込むと窮屈で実用的ではないとの事。その場合、防寒着としての本領を発揮できないので、防寒性を求める場合は、少しゆとりのあるサイズにして、ライナーをつけたりインナーを着込むと良いそうです。
M65のデッドストック(実物)を探す
希少になっているからこそ実物が欲しいという人はネットショップや軍用品払い下げのお店でデッドストックや中古を探してみてください。お求めやすい復刻版やレプリカはAmazonなどでも買えます。
ミリタリーと業務用に憧れて
昔からミリタリーアイテムはかなり好きです。ミリタリーに限らず業務用の物は「手加減無しに作られている」ところが好き。一般大衆向けだと、コストやデザインや流行などに合わせて、ある意味手加減して作られますが、業務用の物は、安全性や実用性、生産性をとことん突き詰めて作られます。これが機能美というものだろうか。さらに、それを業務で酷使した結果、いい感じにくたびれてきて魅力倍増。
身近なところでは、>郵便局の郵政カブ (新しいタブで開く)”>>>郵便局の郵政カブなんかが酷使されてて、たくましくかっこよく見えます。
番外編:フランス軍やドイツ軍のコートも安い
M65も人気ですが、フランス軍やドイツ軍のコートも定番です。昔は3000円以下のものもありましたが、年々価格が上がっているような気がするのでお求めはお早めに。
フランス軍のF2ジャケットはスリムなシルエットで女性にも人気。ドイツ軍のモルスキンジャケットはやや厳つい雰囲気です。